【人気声優のつくりかた】感想・評価・レビュー

2022年はじめの美少女ゲーム感想・レビューは「人気声優のつくりかた」になります。
本記事はPS4版のプレイを元に記載しております。

タイトルでお察しなのですが、そう

「声優」の世界を描いた作品となっており、初心者、中堅、ベテランと立場の異なるヒロインが登場して物語を彩ってくれます。

ゲームやアニメが好きな方に取って声優さんは大事な存在ですが、その声優さんを題材にした本作。

人気になるための苦労話などが描かており大変興味深い内容でした。

声優さんに限らず、仕事に対する姿勢も勉強できる本作、一体どんな感じなのでしょうか。

1.スペック

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下記情報は記事公開時点の情報となります。
公式サイトhttp://www.entergram.co.jp/sayou/story.html
タイトル人気声優のつくりかた
ジャンルビジュアルノベル(公式サイト未記載)
画像の出典画像はハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの

2.どんなゲーム

よくある選択肢を選択して、メインルート+各ヒロインルートを攻略するオーソドックスなノベルゲームとなっています。

が、フラグを全て立てておけば、メインルート終了時に、どのヒロインを攻略するのかを選択できるので、悩まず、高感度のある選択肢を選択しておけば、途中セーブデータひとつで、各ルートに入れる、作業感のないゲームで良かったです。

各ルートの感想は、下記です。警備なネタバレを含んでいますので、注意くださいませ。

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1.瀬能いつみ

中堅声優枠、だけどあまりまだ人気はこれからという生徒会長ヒロイン。
オーソドックスなストーリー展開だけれど、芯が強く真面目だけど、あまり人気がなくてスケジュール空いてるんだよね、という自虐ネタもポンポンと挟んでくるので、テンポよく進めることが出来ました。
3ルートの中で、初回に選んでおきたい、この作品の入門ルート、というような印象でした。
黒髪ロング良き良きです。(#^.^#)

2.永倉小夏

実の妹だけど、ちゃっかりメインヒロイン枠で、全ての運を味方につけた家事と空気が読める最強の妹キャラ。
ルートは、よくあるシンデレラストーリーだけど、初心者ということで、初心者あるあるの壁に立ちふさがれてというストーリー展開です。
兄妹のかけあいのテンポはよく、それでいて主人公のこれまでの経歴の設定がよりストーリーに深みを出してくれていました。
3ルートの中で、2番めに選んでおきたい、そんなルート。
余談ですが、PSのトロフィーでは攻略したトロフィーの取得率が最下位でした。。
実妹という設定がNGなのか、初心者声優のストーリー展開が中だるみを感じさせたのかはわかりませんが、是非最後までストーリーは読んでほしいです。
声優という、表立った職業とは違う衝撃的な事実が、最後あなたの世界観を180度変える…かもしれません。

3.来栖祐果子

本ゲーム大本命くるしー。個人的なだけかもしれませんが、ストーリーを書いている人は、このストーリーから書いているのかな?と感じるほど、一番ストーリーの「熱」を感じました。
このキャラだけ、最初から「人気」のある声優のキャラクターで、人気があるからこその、重圧というものをストーリーのあちらこちらに散りばめられていて、ストーリーの起承転結の転が一番重く感じたヒロインでした。
いや、ほんと苦しめられました笑

3.良い点

3-1.声優業界がテーマ

声優業界で働いている人間ではないため、真実か嘘かを見分けることは叶いませんが、おおよそこのような感じだろうなと違和感なく受け入れることができる世界観でした。
声優意外にも音響だったりと将来そのような関連職種につきたいと思う人はイメージの具現化された媒体の一つとして、この作品をプレイしてみるのも良いかもしれませんね。
現実は厳しいかもですが、ゲーム内も厳しい雰囲気は多々ありますが、キャラクターがその厳しさを乗り越えた瞬間はプレイしていた側の人間としても、考えさせるものがありました。
業界は違うけれど、「働く」ことについて考えさせられる珍しい作品とも感じました。

また、声優さんが声優さんの声を当てられているのは、このような「声優」をテーマにした作品でしか扱えないため、各セリフ回しのセリフは読み飛ばさず、聞いていました。
セリフ練習で何度も同じセリフを言うのですが、声は別録されているようで、都度次はこのような感じかな?とキャラクターが考えて話しているようなボイスで、とても楽しめました。

3-2.曲がよい

小刻みでテンポが良いサウンドが各場面を彩ります。
あまり長時間プレイする作品では無いのですが、それでも脳内で再生されるくらいには、はまりました。
全体的に楽しい・明るい作品なので、そのような曲調の曲が多いです。

3-3.ストーリーのテンポが良い

中だるみは一切感じず、各ルート読みすすめることが出来ました。
また、会話・情景描写の文章は癖が無く、読みやすさ抜群でした。

3-4.各サブキャラがしっかりと描かれている

サブキャラまでしっかりとキャラが立っており、終始物語を彩ってくれます。
時には笑いを、時にはシリアスな相談をと、各ストーリーのキーパーソンになっているため、一人としてこの物語に不要な人間はいないというのを感じました。

主人公の悪友ですが、口癖が「むぅ…」と話し始めに入るのが、何故か癖になりました。
あとテンションが引くほどおかしく、声優さんの熱をめちゃくちゃ感じるので、大好きになりました。
余談ですが、このゲームの名言は各所に散りばめられていますが、彼のセリフは3本の指に入ってもおかしくない名言があり、考えさせられました。
名言が気になるよ、って人は是非あなたの目で確かめてください!(某雑誌の終わり口調で)

3-5.オンラインゲームの要素もあり

ゲームをプレイしたときに、おじさんと騎士のイラストが表示されるかと思うのですが(PS4版)、作中作のオンラインゲームをプレイする描写が描かれています。
このゲームを元に、各キャラクターはストーリーが展開するので、そのときのキャラクターとの辛味は是非楽しんでほしいなと思いました。

4.不満点

4-1.ルートが3つしかない

家庭用に移植された本作ですが、ヒロイン追加は無く、ルートが3つしか無いです。
そのため、全体のボリュームは他のノベルゲームと比べると少なく感じました。
クリア後のアフターストーリーは、少しある程度なので、そこまでですし、正直価格帯にしては、ボリューム不足と言われてもしょうがないかなと感じました。
タレント枠のサブキャラ「新条音杏」というキャラクターがいるのですが、正直このキャラクターのルートを追加!は欲しかったと思いました。
まぁ、「声優」では無いため、ヒロインへの昇格は出来なかったのかもしれませんね。
+1名新規キャラクターを出すのも難しいシナリオなので、苦肉の作だったのやもしれません。

4-2.システム周りが使いにくい

過去レビューをした「さくらさくら」と同じシステムなのか、バックログが1行ずつだったりと使いづらさが目立ちました。
選択肢はほぼ皆無なゲームだったため、セーブ数については特に不満はありませんでした。

5.気になった点(あれば)

5-1.声優さん…

来栖祐果子役の「奏雨」さんが個人的には刺さりました笑
癒やし系には、弱いですが、今回特別はまって刺さりまくりで苦しみました。
是非プレイして、みなさんも苦しんで貰えれば嬉しいです(#^.^#)

6.プレイ状況

プレイ時間~15時間
トロフィー状況(PS4であれば)トロコン
トロフィー難易度(PS4であれば)簡単(読んでいれば終わります。)

7.まとめ

正直、ほんと正直に言うと、最初はそこまで期待していなかったです。
しかし、プレイしてみてめちゃくちゃ楽しかったので、この記事を読んで気になった人は是非プレイしてみてほしいです。
「声優」をテーマにした作品もたまには如何ですかね。

本作品のポイント

●声優業界
●全体的に明るいストーリー展開
●キャラがみんな生き生きしている

本記事は、以上になります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
でわでわっ!


©MintCUBE/だいだい/ENTERGRAM

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