【十三機兵防衛圏】感想・評価・レビュー

昨年末発売され、ゲーム業界だけでなくSF界にも多大な反響がありましたアトラスとヴァニラウェアのタッグの新作『十三機兵防衛圏』をクリアしましたので、そのレビューをお届けしたいと思います。
このタッグは昔から何作か出ており、私もドラゴンズクラウンを当時PS3版でプレイしたことがあります。
何を言ってもネタバレになりそうなので、そこは気をつけていきたいと思います笑

1.スペック

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下記情報は記事公開時点の情報となります。
■公式サイトhttp://13sar.jp/
■タイトル十三機兵防衛圏
■ジャンルドラマチックアドベンチャー
■対応機種PlayStation©4
■発売日2019年11月28日
■価格通常版8,980円(税抜)
限定版14,980円(税抜)
DL通常版8,980円(税抜)
DL豪華版11,980円(税抜)
■CEROC(15才以上)
■画像の出典画像は全てハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
■権利表記©ATLUS ©SEGA

2.どんなゲーム

過去・未来の時を越えて描かれる一三人の少年少女の群像劇
(引用:公式サイト)

本ゲームは、アドベンチャーパートと呼ばれる『追想編』戦闘シュミレーションパートと呼ばれる『崩壊編』の2つを進めてゲームを進めていきます。
その他に『究明編』と称したアーカイブであるイベントシーンの再生や、ミステリーファイルと呼ばれる”用語”解説をまとめたものがあります。

アドベンチャーパートは、13人をそれぞれ選択しながら読み進め、途中どのような行動をしたのかが分岐となり物語が枝分かれしていきます。枝分かれはするのですが、最終的に収束されて、物語の結末に至りますので、中途半端な感じにはなりませんでした。

ただ読んでいくだけなのですが、前評判通りのストーリーの出来で、続きはどうなるのか気になるため、どんどん進めたくなる内容でした。
選択していない主人公も勿論場面ごとに立ち代わり入れ替わり登場するのですが、それもまた別視点で描かれることがあります。
その際心情が描写され、群像劇が大好きな人は、そこでこの作品の醍醐味を味わうことになるかと思います。

この追想編は、選択肢や行動によって分岐はするのですが、枝分かれした分岐全てチャート図でいつでも参照することが可能なため、最後まで詰まることなくプレイ出来ました。
イメージとしては、次のあのシーンに入るためには、あのキーワードが必要など考えながら進める感じでした。

ただ一回読んだだけでは、物語自体や背景などをすんなりと理解することは難しかったです。
その際は究明編で復習をして、少しずつ理解しながら進めていきました。
用語もストーリー中の説明はあるのですが、豊富に出てきますので、コツコツと整理しながら読み進めることをオススメします。
そうしないと、後半訳がわからなくなると思います。ただ最初は最初で殆ど何もわからない状態ですけどね笑

崩壊編では、打って変わって戦闘シュミレーションゲームになります。ロボットを操作、と言ってもアクションゲームでは無いため、直接的な操作ではありませんでした。

各ロボット毎に特色があり、MAPの敵に合わせてどれを選択していくのか、と迷いながらプレイしていました。例えば空中の敵は『対空中の攻撃が強いあのロボットが必要』と明確な選定基準はあるため、その点は分かりやすいかと思います。

またロボットも4つ(4世代)の種類に分かれているだけで、かつ武器もその世代の中では同じなので、少しプレイして慣れてしまえば、後半はパターンがつかめ、悩まずプレイできました。
難易度(3段階)設定もあるため、あまりゲームをしないけどストーリーを進めたい人でも問題なく進めることが可能な作りでした。
私はノーマルでプレイしていましたが、時々評価がSじゃない程度だったのでノーマルの難易度でもそこまで難易度が高いゲームではありませんでした。

3.良い点

SF関連の話題が豊富

有名な本や映画の話題が豊富に盛り込まれており、オマージュとしてネタが色々あり大変楽しめました。
そのような土台の知識があれば、より本作は楽しめるのではと感じました。

群像劇×カップリング

主人公が13人もいるので、色々な視点から本作を楽しめました。
勿論この主人公達以外にも重要なキーパーソンは何人も出てきて本作を盛り上げてくれます。

また、複数のカップリングが存在しており、その点で大きく注目せざるを得なかった今作です。

男女だけでなく、男男(そこまでホモーじゃ無かったです)、女女(そこまで百合展開でも無かったです)と今の時代のニーズ?にあったカップリングもありました。
このような演出の仕方だと印象深くなり、より物語を深く楽しむことができると感じました。

時代背景の描写が丁寧

過去から未来へと各時代の描写が丁寧に作られていると感じました。
例えば、道歩く女学生にしたって、服装が時代で異なるように、背景のひとつひとつまで、丁寧に作り込まれていました。
流石はヴァニラウェアさんだなって感じる美術の美しさやら、それに見合う音楽とまさにゲームとして体感すべき内容でした。

崩壊編が一つのゲームくらいの完成度

実は、崩壊編のシュミレーションパートが完成されていて、一本のゲームくらいの作り込みがある、との話を聞いたことがありました。実際にプレイしてみましたが、それは確信へと変わりました。
と言うと仰々しいですが、新鮮なリアルタイム(コマンド選んでいるときに時間は停止するので、正確では無いかもしれません)シュミレーションゲームでした。
シュミレーションゲームはあまりプレイしないのですが、これまでプレイしたどのゲームとも言い難い、そんな内容でした。

ゲームシステム自体は単純で、自機のターン(FFのアクティブタイムバトルを彷彿とさせます)になると行動コマンドを選択できるようになり、選択して敵を殲滅する、と言った内容です。

自機のロボットや敵が今の時代のゲームぽくなく、それぞれ単純なアイコンで表示されているのですが、これが想像をくすぐると言いますが、良い意味で昔のゲームのような演出を醸し出していました。

4.不満点

ミッションの条件

ミッションと呼ばれる、各ステージ毎に設定されているお題目があるのですが、大体がこのキャラクターを出撃させて、との内容でした。
脳への負荷がかかると言う理由により、連続出撃回数が決まっている本作のシステム上、このシステムとミッションのキャラが合わず出撃出来ない場面が多々ありました。
救済としては、最初のステージなど簡単にクリア出来るステージをクリアして、再出撃する準備を整えば良いのですが、都度この準備をこなすのも面倒でした。

ちなみにミッションをクリアするとミステリーファイルの1つが開きます。トロフィーを埋めたいと思う人には、是が非でもこなしておきない内容なので、意識してプレイすることにはなると思います。

5.気になる点

ある武器が強すぎる

崩壊編をプレイしているときに気づくのですが、ある世代のある武器種がめちゃめちゃ強くバランス崩壊を起こしています。
まぁ、興ざめすると言うほどでもないのですが、戦略シュミレーションゲームとしては、その武器はどうだったのかなと思いました。これが難易度の無いゲームだと救済として考えられるのですが、難易度選択可能なゲームの仕様のため、少し疑問に感じました。
と記載していますが、私は中盤以降ずっと使用しておりました笑

6.プレイ状況

■プレイ時間45時間
■トロフィー状況トロコン済み
■トロフィー難易度易しい(難しい>普通>易しい)

7.まとめ

世間でも面白いと言われていたSFロボットモノでしたが、評判通りの名作でした。
気になるストーリーの展開に、テンポよく進むシュミレーションバトルと、是非万人に進めたい作品となりました。

トロフィーについても記載しようかと考えたのですが、大半がプレイしているだけで取得可能でしたので改めて記載する必要性は無いかと考えて、記載しておりません。
その辺りは別途攻略サイトを参照頂ければと。

本作品のポイント

●タイムトラベル
●ロボット
●男女カップリング(男女以外の組み合わせも有)

ちなみに本作品のセットで同梱されてくるシークレットファイル(現在もDL版だとデジタル版で付属)も遊び心満載なイラスト集でした。少しお値段は上がりますが、迷った際は購入してみても良いかもしれません。
内容は、キャラクターデザイン毎のデザイン案や、関連資料でした。

本記事は、以上になります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
でわでわっ!


●しらせの個人評価指数:★★★★★

面白さ★★★★★気になるストーリーで最後まで楽しくプレイできました。
独特なSLG部分もGOOD!
操作とゲームプレイ★★★★★バックログがいつでも使用可能でした。
ロードはどの場面でも軽快でした。
グラフィック★★★★★独特でふわっと描かれているキャラクター、それとは打って変わって恐ろしい敵、カッコいいロボットとそれぞれ良い味で描かれていました。
サウンド★★★★★各時代にあったテイストのBGMが耳に心地よく入ってきました。
昭和チックな曲は、どこか懐かしさを感じます笑
リプレイ性★★★☆☆強くてニューゲームは無いですが、究明編のおかげで
リプレイ性はある意味高いと感じました。
バトルも何度も好きなステージを選択可能でした。

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